以下の問診1~10をお読みいただき、あてはまる項目のボタンを押してください。最下段に集計結果が表示されます。結果が7ポイント以下だった場合、もしくはお住まいの不安のある方は、専門家による耐震診断を受ける事をおすすめします。
問診1
木造住宅を建てられたのは
いつ頃ですか?
- 解説
- 1981年6月に建築基準法が改正され、耐震基準が強化されました。
1995年阪神淡路大震災において、1981年以降建てられた建物の被害が少なかったことが報告されています。
問診2
いままでに大きな災害に
見舞われたことはありますか?
- 解説
- ご自宅が長い風雪のなかで、床下浸水・床上浸水・火災・車の突入事故・大地震・崖上隣地の崩落などの災害に遭遇し、わずかな修復だけで耐えてきたとしたならば、外見では分からないダメージを蓄積している可能性があります。この場合専門家による詳しい調査が必要です。
問診3
その木造住宅は、
増築されたことがありますか?
- 解説
- 一般的に新築してから15年以上経過すれば増築を行う事例が多いのが事実ですが、その増築時、既存部の適切な補修・改修、増築部との接合をきちんと行っているかどうかがポイントです。
問診4
傷み具合や補修・改修について
- 解説
- お住いになっている経験から、建物全体を見渡して判断して下さい。屋根の棟・軒先が波打っている、柱や床が傾いている、建具の建付けが悪くなったら老朽化と判断します。また、土台をドライバー等の器具で突いてみて「ガサガサ」となっていれば腐ったり白蟻の被害にあっています。
とくに建物の北側と風呂場廻りは念入りに調べましょう。白蟻は、梅雨時に羽蟻が集団で飛び立ったかどうかも判断材料になります。
問診5
建物の平面は
どのような形ですか?
(1階の平面形状に着目します)
- 解説
- 整形な建物は欠点が少なく、地震に対して建物が強い形であることはよく知られています。反対に不整形な建物は地震に比較的弱い形です。そこでまず、ご自宅の1階平面形が大まかに見て、長方形もしくは長方形と見なせるか、L字型・コの字型等複雑な平面になっているかのか選びとって下さい。現実の建物は凸凹が多く判断に迷うところですが ア)約91cm(3尺)以下の凸凹は無視しましょう。イ)出窓・突出したバルコニー・柱付物干しバルコニーなどは無視します。
問診6
大きな吹き抜けがありますか?
(1辺の長さが4.0m以上かどうかに
着目します)
- 解説
- 外見は形の整っている建物でも大きな吹抜があると、地震時に建物をゆがめる恐れがあります。
ここでいう大きな吹抜とは一辺が4m(2間)をこえる吹抜をいいます。これより小さな吹抜はないものと扱います。
問診7
1階と2階の壁面が一致しますか?
またはツーバイフォー工法で
建てられていますか?
- 解説
- 2階の壁面と1階の壁面が一致していれば、2階の地震力はスムーズに1階壁に流れます。2階壁面の直下に1階壁面がなければ、 床を介して2階の地震力が1階壁に流れることとなり、床面に大きな負荷がかかります。大地震時には床から壊れる恐れがあります。 枠組壁工法の木造(ツーバイフォー工法)は床の耐力が大きいため、2階壁面の直下に1階壁面がなくても、1ポイントとします。
問診8
壁の配置はバランスが
とれていますか?
(1階部分の外壁に着目します)
- 解説
- 壁の配置が片寄っていると、同じ木造住宅の中でも壁の多い部分は揺れが小さく、壁の少ない部分は揺れが大きくなります。そして揺れの大きい部分から先に壊れていきます。
ここでいう壁とは約91cm(3尺)以上の幅を持つ壁です。せまい幅の壁はここでは壁とみなしません。
問診9
屋根葺材と壁の多さは?
- 解説
- 瓦は優れた屋根葺材のひとつです。しかし、やや重いため採用する建物ではそれに応じた耐力が必要です。耐力の大きさは概ね壁の多さに比例しますので、ご自宅は壁が多い方かどうか判断して下さい。
問診10
どのような基礎ですか?
- 解説
- 鉄筋コンクリートによる布基礎・ベタ基礎・杭基礎のような堅固な基礎は、その他の基礎と比べて同じ地盤に建っていても、また同じ地震に遭遇しても丈夫です。改めてご自宅の基礎の種別を見直して下さい。
集計結果は0ポイントです
集計結果が7ポイント以下、もしくはお住まいの不安のある方は、専門家による耐震診断を受ける事をおすすめします。安心の耐震補強の計画は、しっかりした耐震診断から始めます。
専門家による耐震診断は、現地調査による傷みのチェックと設計図面による構造のチェックを行い、現在の耐震基準に沿っているかを評価します。次のページでその内容をご確認ください。