一見何も関係がないように思われる二つのキーワード、実は老後も安心して住み続けるためにはぜひセットで押さえておきたいポイントです。
少子高齢化が進み平均寿命が延びる一方で、住宅もそれにふさわしい変化が求められています。
定年後の比較的在宅時間が増える時期には、特に家のバリアフリー化は押さえておきたいところ。事故があってからでは遅く、「転ばぬ先の~」的な考え方で近い将来を予測しながら検討を進めます。
一般的には手すりの設置や段差解消、通路幅の拡張、建具の変更などが知られていますが、ヒートショックの原因とされる家の中での寒暖差も浴室暖房機や断熱化によって解消しておきたいポイントです
また、このようなバリアフリー化を考える一方で、建物の維持管理も老後の負担がなく暮らせる住環境を整えておくためには大切なことです。
先にご紹介した耐震や断熱化も耐久性の向上や劣化対策に有効ですが、その他にも水道設備のメンテナンス・更新をしやすくしておくことや、室内を雨漏りによる劣化から守るために屋根や外壁の防水性能をしっかりメンテナンスしておくこと、シロアリの予防対策を講じておくこと、防災防犯の観点からサッシの性能を見直しておくことなど、「耐久性の向上と劣化対策」の項目は多岐にわたります。バリアフリー化と併せて検討しておきたいものです。